鼓膜穿孔の治療法
鼓膜は耳の内部を保護する薄くて敏感な膜で、外部からの細菌侵入を防ぎます。外傷、感染、病気、急激な気圧変化などが原因で鼓膜が穿孔すると、内耳がダメージや細菌感染のリスクにさらされます。
診断
鼓膜穿孔の最も一般的な原因は中耳炎などの感染です。感染により鼓膜が膨らんだり伸びすぎると、圧力が限界に達し破裂します。症状としては激しい痛み、吐き気・嘔吐、出血、耳内で風が吹くような音、めまい、歩行困難などがあります。
医師は耳鏡で鼓膜の状態を直接観察したり、チャンパノグラムと呼ばれる空気圧測定で鼓膜の反応を調べます。穿孔が極小の場合は、さらに詳しい検査が必要になることがあります。
治療
穿孔が感染によるものであれば、まず抗生物質で感染を抑え、鼓膜の自然治癒を促します。治癒期間中は水が耳に入らないよう、入浴時に綿球で耳を塞ぐなどの保護が推奨されます。必要に応じて、治癒を助ける点耳薬や、痛み止め(アセトアミノフェン、イブプロフェン、または処方薬)を使用します。
軽度の穿孔は約2週間で自然に閉じることが多いですが、2週間以上治らない、または穿孔が大きい場合は外科的処置を検討します。
外科手術
自然治癒が期待できない、または治癒不全が続く場合は、鼓膜再建手術が行われます。通常は外来手術として実施され、鼓膜に移植材(紙、脂肪、筋肉など)を用いてパッチングします。
手術後の回復期間は約2か月で、症状が改善しない、または新たな症状が出た場合は速やかに医師に相談してください。
