新生児の聴覚検査
赤ちゃんが言葉を話し始めるまで、聴覚障害に気付かないことがあります。子どもは音声を聞くことで言語を習得するため、1〜2歳になるまでに聴覚障害が判明すると、正常な言語発達のための重要な期間が失われてしまいます。できるだけ早く聴覚検査を受け、問題が見つかった場合は早期治療の機会を高めましょう。
検査の種類
新生児の聴覚スクリーニングでは、主に「耳音響放出(OAE)」と「聴性脳幹反応(ABR)」の2つの検査が用いられます。どちらも赤ちゃんが眠っている間に静かな部屋で簡単に実施でき、痛みはありません。
OAE検査は内耳(蝸牛)が音にどのように反応するかを測定し、ABR検査は聴覚神経が音に対してどのように反応するかを評価します。
検査の実施時期と場所
多くの病院では、出生後24〜48時間以内に新生児聴覚検査を実施しています。検査は痛みがなく、OAEとABRの両方を行う場合でも通常1時間以内で完了します。
病院で受けられなかった場合は、後日小児科医や聴覚専門医(オーディオロジスト)の診療所でも検査が受けられます。
検査の実施方法
まずOAE検査を行います。小さなプローブを赤ちゃんの耳道入口に当て、音を送り込み、内耳が発する音を測定します。OAEで合格すればABR検査は不要です。
合格しなかった場合にABR検査を実施します。柔らかいスポンジヘッドのスピーカーで音を耳道に送り、頭皮に貼り付けたバンドエイド型電極で聴覚神経の反応を記録します。
結果について
OAEまたはABRで合格できなかった場合、小児科医や聴覚専門医が結果を説明し、今後のフォローアップや追加検査(詳細なABR診断など)について提案します。通常、2週間後に再検査を行い、必要に応じて更なる診断を進めます。
留意点
検査に合格したからといって、生涯にわたって正常な聴力が保証されるわけではありません。耳の感染症や遺伝的要因など、後から聴覚障害が発生する可能性があります。定期的な聴覚チェックが重要です。
