前庭(内耳)障害と良性発作性位置めまい(BPPV)の概要
事実
良性発作性位置めまい(BPPV)は、内耳の半規管に耳石と呼ばれる微小な結晶が流入することで、頭の動きに連動してめまいが起こる疾患です。結晶が動くと脳へ誤った信号が送られ、回転感や不安定感が生じます。
原因
前庭迷路には、頭部の回転を感知する半規管と、直線的な動きや頭部の位置を感知する耳石器官があります。耳石器官にあるカルシウム結晶が外れ、半規管へ流入するとBPPVが発症します。
重要性
BPPVは症状の程度により、日常生活や仕事に支障をきたし、生活の質(QOL)を低下させることがあります。
診断
医師は頭部の特定の動作や眼球の不随意な動き(眼振)を観察し、めまいの誘発や眼球運動の異常を評価して診断します。
症状
主な症状は、めまい・回転感・バランス感覚の低下・聴覚障害・吐き気・倦怠感・不安・集中力低下・耳鳴りなどです。
治療
治療は、耳石を元の耳石器官へ戻すリポジショニング法(エプリー法やセミポジション法)が主流です。まれに手術が検討されることもあります。
