内耳感染症の治療と予防
内耳(中耳)の感染症は、主に5歳未満の子どもに多く見られますが、大人でも起こります。症状の見分け方や診断方法、治療法、予防策について解説します。
症状
- 子ども:耳を引っ張る・つまむ、イライラ、睡眠障害、音に反応しない、体温が38℃以上の発熱、耳からの分泌物など。
- 大人:耳の痛み、発熱、めまい、一時的な難聴など。
診断
医師は耳鏡(オトスコープ)で鼓膜を観察します。必要に応じて空気圧を加えるパニューマティックオトスコープを使用し、鼓膜の動きを確認します。鼓膜が動かず赤みがある場合は、液体がたまっている可能性が高く、感染が疑われます。
治療
多くの内耳感染症は数日で自然に改善しますが、72時間以上症状が続く場合は受診が必要です。主な治療は以下の通りです。
- 市販の鎮痛剤(例:アセトアミノフェン、イブプロフェン)で痛みを緩和。
- 処方の耳滴は痛みを和らげますが、感染自体は治しません。
- 細菌性の場合は抗生物質が処方されますが、ウイルス性の場合は効果がありません。
- 液体が長期間残り聴力に影響する場合は、鼓膜に排液チューブ(耳管)を外科的に埋め込み、圧力を均等化し液体を排出させます。成人での適用はまれです。
予防
- 子どもを受動喫煙や感染症患者から遠ざけ、禁煙環境を保つ。
- 母乳育児は抗体が豊富で感染リスクを低減します。ミルクで育てる場合は、授乳時に赤ちゃんを背筋を伸ばした姿勢で抱く。
- 大人は市販の鼻づまり解消薬やアレルギー薬で鼻腔の通りを良くし、耳管の機能をサポート。
