三叉神経痛と耳の痛みの関係

三叉神経痛は、顔面に突発的で激しい痛みをもたらす疾患で、最悪の場合自殺に至ることもあるとされています。第5脳神経が関与し、明確な原因がなくても顔全体に痛みが走ります。主に上顎の歯や中面部が影響を受けますが、目・顎・首・鼻・耳にも痛みが放散することがあります。

歴史

三叉神経痛は1672年に初めて報告されましたが、実際には何千年もの間人類を苦しめてきたと考えられます。当時は「tic douloureux(苦痛を伴う痙攣)」と呼ばれました。

診断と症状

典型的な症状は、顔の一点から放射状に広がる激しい疼痛で、数秒から数分続く発作的な痛みです。非典型的なケースでは、痛みが常に続き、強さだけが変動します。痛みの起点は主に中面部(唇、上顎の歯、鼻)ですが、顎、頬、耳に及ぶこともあります。

特徴と誘因

キスや肌に当たる風など、ごく普通の刺激で痛みが誘発されることがあります。正確な原因は不明ですが、血管が神経を圧迫する「血管‑神経圧迫説」などが提唱されています。

関連疾患(鑑別診断)

耳の痛みだけで診断されるケースは他の神経障害が原因であることが多いです。例えば、舌咽神経痛は舌、喉、耳、顎に痛みを生じさせ、後頭神経痛は頭部後部から耳、頭頂部へと放散する痛みを特徴とし、通常は片側に限られます。

予防と治療法

正確な診断が治療選択に直結します。舌咽神経痛は抗てんかん薬や血管除圧手術が有効で、後頭神経痛は特定の抗うつ薬や局所麻酔薬が効果的です。三叉神経痛の第一選択薬はカルバマゼピンで、患者の70〜90%に有効とされています。薬物療法で効果が得られない場合は外科的処置が検討されます。

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