眼鏡の反射防止コーティングに関する問題点

反射防止コーティングは、眼鏡レンズの表面に金属酸化物の極薄層を付与し、外部・内部からの光の反射を抑える技術です。これにより、眩しさが軽減され、夜間視認性やパソコン画面の見やすさが向上し、快適な使用感が得られます。

反射防止コーティングの仕組み

コーティングは、ジルコニウム酸化物、チタン酸化物、アルミニウム酸化物、シリカなどの層をレンズの前面・背面に重ねて形成されます。サングラスの裏面にも施すことで、背後からの太陽光の反射を防げます。また、撥水性(ハイドロフォビック)や撥油性(オレオフォビック)を付与した表面層があり、雨や皮脂が付着しにくく、清掃が容易です。

レンズのクレージング(ひび割れ)

光学ラボでの研磨・加工中に熱や応力が加わると、レンズ表面に微細な亀裂(クレージング)が生じることがあります。クレージングが起きた場合は、コーティングを剥離し再コートするか、損傷が大きい場合はレンズ自体を交換します。多くのメーカーは1〜2年の保証を提供していますが、直射日光が当たる車内など高温環境での保管は避けるよう指導されています。

レンズの傷つきやすさ

加工中に付着した埃や砂粒がコーティング面を傷つけることがあります。コーティングレンズは汚れが目立ちやすく、日々の清掃が重要です。中性の洗剤とぬるま湯で洗い、専用の反射防止コーティング用クロスや柔らかいリントフリータオルで拭き取ります。紙製品や木材系の布はコーティングを傷つける恐れがあるため使用しないでください。

衝撃耐性の低下

硬化層(ハードコート)をARコーティングの下に設けると、コーティングの密着性が向上し傷がつきにくくなりますが、レンズが脆くなり衝撃耐性が低下することがあります。これを緩和するために、ソフトプライマーを使用して衝撃エネルギーを吸収させ、割れがレンズ内部に広がるのを防ぎます。

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