概要

メルクオンライン医学図書館の推定によると、米国だけで約300万人、世界全体で約1400万人が緑内障(角眼疾患)に罹患しています。緑内障は眼球内圧が上昇し視神経を圧迫することで、進行性かつ不可逆的な視力低下を招きます。失明原因の第3位です。

タイプ

緑内障は大きく分けて2種類があります。

  • 開放角緑内障:最も一般的なタイプで、眼の排水路が数か月~数年かけて徐々に詰まります。その結果、眼内液の排出が不十分となり眼圧が上昇します。
  • 閉塞角緑内障:虹彩と角膜の間の角度が狭くなり、液体の排出が急激に妨げられるため、眼圧が急激に上がります。

この2つを総称して「角眼疾患(緑内障)」と呼びます。

リスク要因

  • 40歳以上の成人
  • アフリカ系アメリカ人・ヒスパニック系の方
  • 糖尿病や長期ステロイド使用
  • 家族歴、遠視・近視
  • 眼外傷や外科手術の既往

症状

  • 開放角緑内障:初期段階では痛みや自覚症状がほとんどなく、視神経が損傷するまで気付かれません。
  • 閉塞角緑内障:視界のぼやけ、光のハロー、激しい眼痛、吐き気・嘔吐などの急性症状が現れます。これらの症状が出たら速やかに眼科医を受診してください。

診断

眼科医は以下の検査で緑内障を評価します。

  • トノメトリー:局所麻酔後に眼圧を測定。空気パルス式や接触式があります。
  • スキャンレーザーポラリメトリー、光干渉断層計(OCT)、共焦点レーザー眼底撮影などで視神経や眼内部構造を観察。

治療法

主な治療は眼圧を下げる目的の点眼薬です。点眼薬で効果が不十分な場合は、レーザー手術や外科手術が選択されます。症状がほとんどないため、点眼薬の使用を忘れがちですが、継続的な使用が視力保存の鍵となります。