エントロピオン(眼瞼内反)の治療法
エントロピオンとは
エントロピオンはまぶたの縁が内側に巻き込まれ、まつげが角膜に擦れることで刺激や炎症を引き起こす目の疾患です。特に下まぶたに多く見られ、筋肉の痙攣や筋力低下が原因とされています。症状緩和のために様々な治療法がありますが、根本的な改善には手術が必要になることが多いです。
テーピング(スキンテープ)
眼科医が透明なスキンテープをまぶたに貼付し、まぶたが内側に巻き込まれるのを防ぎます。医師の指導のもと、下まつげの上部にテープを軽く引き下げ、頬側に固定します。テーピングは一時的な対策として有効です。
縫合(ステッチ)
医師がまぶたにステッチを施し、外側に向けて固定します。ステッチ除去後に残る瘢痕組織がまぶたの位置を保持しますが、永久的な解決策ではなく、再び内反する可能性があります。
薬物療法
炎症を抑えるために、潤滑点眼薬や軟膏で角膜を保護します。また、下まぶたにボツリヌス毒素(ボトックス)注射を行い、筋肉を緩めて外向きに調整します。効果を持続させるには複数回の注射が必要です。
手術
症状が重度の場合や潰瘍予防のために手術が選択されます。筋力低下が原因の場合は下まぶたの一部を切除し、過去にステッチを受けた場合は皮膚移植で形状を修正します。
合併症と注意点
治療に関わらず、まつげが角膜に常に接触すると角膜が徐々に損傷し、視力低下や失明につながる恐れがあります。赤み、痛み、光過敏、視力低下などの症状が現れたら速やかに眼科を受診してください。
