ハードデザインとソフトデザインのプログレッシブレンズとは?
加齢に伴い視力が変化し、40歳前後から近くが見えにくくなる老眼(遠近調節力の低下)が始まります。従来は遠近二焦点・三焦点レンズが主流で、視界は「近距離」「中距離」「遠距離」の3つの領域に分かれ、レンズ上に明確なラインがありました。プログレッシブレンズ(多焦点レンズ)はこのラインをなくし、処方度数を滑らかに変化させることで、自然な視界を実現します。
視野ゾーンの配置
レンズの中心を縦に走る領域を「コリドー」と呼び、そこに近距離・中距離・遠距離の3つの視野帯が配置されます。コリドー上に各帯を正確に配置することで、視界のクリアさと帯間の移行がスムーズになり、慣れるまでの期間(最大2週間)を短縮できます。レンズの周辺部(下部・左右端)は若干歪みが生じます。視野帯の幅と長さは、ソフトデザインレンズとハードデザインレンズで異なります。
ソフトデザインレンズ
ソフトデザインのプログレッシブレンズは、近距離から遠距離へと焦点を変える際に途切れのない視界を提供します。特に中距離帯が広く、視野の深さも大きいのが特徴で、範囲は約45〜75cm(18〜30インチ)です。この広い中距離帯により、パソコン作業に適しています。50歳以上、またはプログレッシブレンズに慣れている方には、ソフトデザインが最適とされています(MasterEyeAssociates.com)。
ハードデザインレンズ
ハードデザインレンズはコリドーが短く、フレームが小さくても装着可能です。近距離帯は約35〜45cm(14〜18インチ)で、近くの文字が見やすく、遠距離帯もやや広く歪みが少ないため、40〜48歳で近距離と遠距離の補正が主な方に適しています。ただし中距離帯が狭いため、パソコン作業には不向きです。
メリット・デメリット
- ソフトデザインは周辺部の歪みが少なく、視野が広いですが、コリドーが長いため小さなフレームには収まりません。
- ハードデザインは小さなフレームに装着でき、近距離帯が十分に確保されていますが、コリドーが短く中距離帯が狭く、パソコン作業には不向きです。
