クローン病に伴う典型的な眼の問題とは?

概要

クローン病は炎症性腸疾患で、消化管の炎症が再燃と寛解を繰り返します。遺伝的要因や免疫系の異常が関与すると考えられ、口腔から肛門までの粘膜に炎症が起こりますが、眼にも合併症が生じることがあります。

ぶどう膜炎(Uveitis)

ぶどう膜炎はクローン病患者に最も多く見られる眼疾患で、眼の中間層が炎症を起こします。症状は眼の痛み、視力低下、充血、光過敏です。放置すると眼圧上昇や緑内障を招き、視力喪失の危険があります。

結膜上層炎(Episcleritis)

結膜上層炎は白目の表層組織(結膜上層)が血管拡張により赤くなる状態です。主な症状は眼の赤みと軽度の痛み・圧痛です。

角膜疾患

角膜症(Keratopathy)は視力に大きな影響を与えないこともありますが、眼科での評価が必要です。また、ビタミンA欠乏に起因する乾燥眼(角結膜炎乾症、KCS)は、焼けつくような違和感やかゆみを伴い、治療しないと角膜潰瘍や視力低下に至ります。

その他の合併症

まれに網膜や視神経の炎症が起こります。また、クローン病治療に用いられるステロイドは白内障や緑内障のリスクを高めます。

治療法

ぶどう膜炎・結膜上層炎にはステロイド点眼薬で炎症を抑えます。乾燥眼は人工涙液やビタミンA補充、重症例では抗菌点眼薬が用いられます。眼症状はクローン病自体が寛解するか、適切に治療されることで改善します。

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