点眼薬の種類と用途

処方箋不要の潤滑点眼薬

処方箋不要の潤滑点眼薬は、重篤な原因がない乾燥感に一時的な緩和を提供します。睡眠不足や長時間のテレビ・パソコン画面の注視、湿度が低い部屋での滞在、脱水状態などで目が乾くことがあります。保存料入りの点眼薬は細菌増殖を防ぎますが、保存料に対するアレルギーや過敏症がある場合は、保存料フリーの点眼薬が適しています。保存料フリー製品は、細菌増殖防止のために1回分のシングルユース包装が主流です。

処方箋不要の血管収縮(赤み除去)点眼薬

市販の血管収縮点眼薬は、目の赤みを抑えるために血管を収縮させます。乾燥やアレルギー、疲労、乾燥した気候が原因で赤みが出ることがあります。ただし使用頻度が高くなると、効果を得るためにさらに多くの点眼が必要となり、過剰使用で瞳孔拡張などの副作用が出ることもあります。根本的に目を潤す潤滑点眼薬を併用するのが望ましいです。

処方箋が必要なアレルギー用点眼薬

目の乾燥や赤みとともに痒みや涙が出る場合、アレルギーが原因であることが多いです。目をこすってしまうと、体内でヒスタミンが放出され、症状が悪化します。処方箋なしの抗ヒスタミン点眼薬はヒスタミンを抑えることで痒みや刺激を軽減しますが、重症例や長期間の使用は医師の診断が必要です。

処方箋が必要な抗炎症点眼薬

抗炎症点眼薬はステロイド系と非ステロイド系の2種類があります。ステロイド点眼薬は虹彩炎、結膜炎、角膜炎などの炎症に使用されますが、使用方法を誤ると白内障、緑内障、感染症のリスクがあります。代表的な非ステロイド系はジクロフェナク、ステロイド系はプレドニゾロンです。必ず医師の指示に従って使用してください。

処方箋が必要な抗菌・抗ウイルス点眼薬

細菌性結膜炎(いわゆる「ピンクアイ」)は、赤く痛む目と黄色系の粘性分泌物が特徴です。ウイルス性結膜炎は、赤く痛む目と透明から白色の分泌物が見られます。細菌性の場合は抗生物質点眼薬で治療し、ウイルス性の場合は症状が軽いときは潤滑点眼薬で対処しますが、点眼瓶が目に直接触れないように注意が必要です。代表的な抗ウイルス点眼薬はトリフルチミジンです。

処方箋が必要な緑内障用点眼薬

緑内障用点眼薬は、眼球内の房水の産生を抑えるか、排出を促進することで眼圧を下げます。緑内障は放置すると不可逆的な視神経障害を引き起こすため、必ず医師の処方と定期的な眼圧測定が必要です。主な副作用としては、視界のぼやけ、心拍リズムの乱れ、頭痛、呼吸困難、性機能障害などがあります。

目と視力障害 - 関連記事