視力が低下する主な原因と対策

視力低下の原因は多岐にわたります。加齢による白内障や緑内障、糖尿病や多発性硬化症といった全身疾患、さらには遺伝的要因も影響します。多くの人は20/20の完璧な視力を持っているわけではなく、近視や遠視といった屈折異常を抱えています。ここでは、代表的な視力低下の原因とその特徴を解説します。

緑内障

緑内障は眼圧が上昇し、視神経の細胞が徐々に弱くなることで起こる慢性的な視力低下です。特に60歳以上の高齢者に多く見られ、アフリカ系・ヒスパニック系の方、長期喫煙者やステロイド使用者はリスクが高まります。遺伝的要因も関与しています。

加齢性黄斑変性(AMD)

黄斑は中心視野を担う部位です。画像が歪む、色が薄くなる、中心部が暗くなるといった症状は加齢性黄斑変性(AMD)のサインです。AMDは「乾性」と「湿性」の2タイプに分かれ、乾性は黄斑下に黄色い脂肪沈着が、湿性は血管新生に伴う漏出で視覚が歪みます。AMDは失明の主要因の一つです。

視神経萎縮(ONA)

視神経の組織が損傷すると、部分的またはほぼ全体的な視力喪失が起こります。虚血性視神経症や血流不足による動脈性視神経症が主な原因で、多発性硬化症、脳腫瘍、脳卒中などの疾患と関連しています。症状は徐々に進行し、最終的には瞳孔が光に反応しなくなります。

白内障

白内障は水晶体が濁り、光が拡散して像がぼやける状態です。高齢者に多く見られ、光に対する感受性が高まったり、二重視、色の黄変、夜間視力の低下が主な症状です。糖尿病や緑内障の合併、ステロイド使用、過度のアルコール摂取、喫煙、長時間の日光曝露も二次性白内障のリスクを高めます。先天性白内障は小児の失明原因となります。

その他の視力低下要因

遺伝は視力に大きく影響します。両親が眼鏡をかけている場合、子どもも同様の屈折異常を持ちやすいです。一方、テレビを近くで見る、目をくっつけるといった俗説は根拠がありません。長時間のパソコン作業やゲームは瞬きの回数が減り、目の乾燥や疲労、眼精疲労を引き起こすことがありますが、直接的な視力低下の原因とは言えません。

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