トリフォーカルレンズとは?特徴と選び方ガイド
多焦点レンズの発明
ベンジャミン・フランクリンが18世紀に最初の多焦点レンズを開発しました。当時は老視(遠近両用眼鏡)が必要な人は遠距離用と近距離用の2本の眼鏡を使っていました。フランクリンは遠距離レンズと近距離レンズを半分にカットし、上下に接着して「二重焦点レンズ(ビフォーカル)」を作り出しました。このビフォーカルはレンズ全幅に一本の境界線が走るデザインでしたが、後に円形の近距離セグメントを遠距離レンズに融合させる形へと改良されました。
ビフォーカルからトリフォーカルへ
50代になると、老視は遠距離と近距離だけでなく中距離(腕の長さ程度)の視力も低下します。ビフォーカルは遠近の2点しか補正できないため、中距離がぼやけ、特に読書やコンピュータ作業に支障が出ます。1940年代に登場したトリフォーカルは、遠距離レンズの上部に中距離用セグメントを追加し、遠・中・近の3つの焦点帯を持つレンズです。中距離セグメントは通常、近距離セグメントの約1.5倍の倍率を持ちます。
最新トリフォーカルレンズの形状
現在主流のトリフォーカルレンズは大きく分けて「フラットトップ型」と「エグゼクティブ型」の2種類です。
- エグゼクティブ型はレンズ全幅にリボン状のセグメントが走り、境界線がはっきりしています。
- フラットトップ型は円形のセグメントで境界線が目立たず、視界が自然です。特に28mm幅の近距離・中距離セグメントを組み合わせたデザインが人気です。
近年は個々の視力要件に合わせてセグメント位置や幅をカスタマイズできるようになり、快適な視界が得られます。
トリフォーカルコンタクトレンズ
多焦点コンタクトレンズの技術も進化し、トリフォーカルレンズが提供されています。近・中・遠の3層に焦点が分かれているため、運転やパソコン作業、日常生活での視認性が向上します。主流はエグゼクティブ型で、レンズは他のコンタクトよりやや高い位置に装着され、中距離領域が瞳孔に合うよう設計されています。近距離を見るときはやや目を下げる必要がありますが、慣れれば自然に使えます。
トリフォーカル使用時の注意点
トリフォーカルレンズは足元や低い位置の物がぼやけやすく、頭を下げて見る必要があります。特に階段の上り下りや段差での転倒リスクが懸念されますが、実際に使用した多くの人は利点が上回ると感じています。適応期間は個人差がありますが、パソコン作業や読書での視野拡大効果は大きく、老視の方にとって有力な選択肢です。
