ドラッグストアの老眼鏡に潜む問題点
加齢に伴い眼球の内部が厚くなり柔軟性を失うことで起こる老視は、近くの文字や物がぼやけて見える症状です。多くの人が手軽さと低価格を理由に、ドラッグストアで販売されている既製の老眼鏡で対処しようとしますが、これらにはさまざまな問題が潜んでいます。
処方の違い
ドラッグストアの老眼鏡は「ワンサイズ」的に作られており、左右の目に同じレンズが装着されます。実際には多くの人が左右で異なる度数や乱視の補正が必要ですが、既製品ではそれができません。そのため、片目だけが適切な度数で、もう片方は不適切な状態になることがあります。また、レンズの光学中心を個々の瞳孔に合わせることもできません。
頭痛や身体症状
光学中心が瞳孔とずれると余計な眼精疲労が生じ、頭痛や吐き気を伴うことがあります。処方眼鏡でも慣れないうちは同様の症状が出ることがありますが、数日間の使用で徐々に軽減します。症状が続く場合は眼科医に相談してください。
眼科検診の回避によるリスク
自己判断でドラッグストアの老眼鏡を購入し、眼科検診を避けると、緑内障や白内障などの重大な眼疾患を早期に発見できない恐れがあります。また、誤った度数で長期間使用すると視力の低下が進行しやすくなります。
メガネ自体の欠陥
低価格を実現するために大量生産されたレンズやフレームには、微小な気泡や波紋、フレームの歪みといった欠陥が混在することがあります。購入前に必ず外観と視界を確認し、可能な限り品質の高い商品を選びましょう。
その他の使用用途
老眼鏡は「読む」ことに特化したレンズです。腕の長さ以上の距離にある物を見るとぼやけます。そのため、パソコン作業やスマートフォンの使用には適していません。老眼鏡で画面を見ると、首を後ろに傾ける姿勢になりやすく、首や肩の筋肉に負担がかかります。
