麦粒腫(まぶたの膿瘍)について

目に何かが入っているような違和感を感じたら、まずは麦粒腫の可能性を疑いましょう。目が涙でいっぱいになったり、光に過敏になることがあります。まぶたがかすかな粉塵でこすれるように痛むこともあります。初めての場合は、重篤な疾患でないか眼科医に確認することをおすすめします。通常、麦粒腫は7〜10日で自然に治りますが、再発しやすく、まれに数か月続くこともあります。

識別

麦粒腫(hordeolum)は、赤く痛みを伴う小さな膿瘍です。上まぶたまたは下まぶたの油腺が細菌で詰まって炎症を起こします。主にブドウ球菌が原因で、鼻や口の中に常在しています。見た目は小さな膿を抱えたニキビやほぼに似ており、まぶたが熱く、触れると痛みます。まばたきや目を閉じる際に不快感を覚えることがあります。

種類

同時に複数の麦粒腫ができると、眼瞼炎(blepharitis)になることがあります。まぶた全体が腫れ、まつげの根元にある油腺が細菌で詰まり、かゆみや痛みが強くなります。外見上目立つため心理的な負担になることもありますが、視力に永久的なダメージはほとんどありません。治療は抗生物質入りの軟膏、クリーム、点眼薬が用いられます。

予防・対処法

単独の麦粒腫の場合、以下の方法で自然に膿を排出させることができます。

  • 清潔なタオルを温かい湯で濡らし、軽く絞ってから患部に10分以上当てます。1日4〜5回繰り返すと、詰まった油腺が開き膿が流れやすくなります。
  • 温めたジャガイモをタオルで包み、同様に目に当てる方法もあります。ジャガイモは熱を長く保持するため、温熱効果が持続します。
  • 温かいティーバッグ(カフェインのないもの)を10分間当てる方法も人気です。茶葉の成分が抗炎症作用を助けるとされています。

上記の自宅療法で改善しない場合は、医師に相談してください。経口抗生物質や点眼薬が処方されることがあります。

注意点

  • 古い化粧品や落とし忘れのメイクは油腺を詰まらせる原因になります。
  • コンタクトレンズ使用者は、装着前に必ず手を洗い、レンズを適切に消毒してください。
  • 膿を絞り出そうとしたり、針や爪でつつくことは感染拡大のリスクが高いため絶対にやめましょう。
  • 目をこすらないようにし、女性は症状が治まるまでアイメイクを控えてください。
  • 麦粒腫自体が視力に影響を与えることは稀ですが、炎症が広がると不快感が増します。

警告サイン

次の場合は速やかに眼科を受診してください。

  • 腫れが大きくなり、視力低下を伴う。
  • まぶただけでなく顔や頬まで赤く腫れ、炎症が広がっている。
  • 2週間以上経っても改善しない。

重症例では、抗生物質やステロイド点眼薬、場合によっては外科的に膿を排出する処置が必要になることがあります。

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