サルツマン結節変性症(角膜)
サルツマン結節変性症は、角膜に青白い結節ができるまれな疾患です。症状が軽いことが多く、情報が限られているため、疑いがある場合は眼科専門医(検眼士・眼科医)に相談することが重要です。
原因
サルツマン結節変性症は、過去の眼の炎症を経験した患者に多く見られます。角膜炎、トラコーマ、猩紅熱、はしかなどの感染症や、角膜手術、結膜炎、コンタクトレンズ装着、外傷などが前兆となることがあります。症例報告が少ないため、これらの疾患や外傷は関連が示唆されるものの、直接的な原因とは確定できません。
症状
特徴的なのは、角膜中周辺部に青白い結節が隆起することです。多くの患者は無症状であるものの、乾燥感、灼熱感、砂粒感などの不快感を訴えることがあります。結節の位置や大きさによっては視力低下や、痛み、光過敏、まぶたの痙攣、過剰な涙液分泌などの症状が出ることもあります。
診断
初期段階では結節が極小で、拡大鏡やスリットランプ検査でしか確認できません。結節が増大すれば肉眼でも見えるようになります。病状が進行すると再発性角膜侵食(RCE)のリスクが高まります。類似した臨床像を示す疾患もあるため、診断が困難な場合は角膜専門医の受診が推奨されます。
治療
軽度の乾燥症状には人工涙液や点眼薬が有効です。コンタクトレンズを全角膜に装着してバンドエイド的に使用する方法や、温罨法でも症状緩和が期待できます。視力低下など重症例では、結節を除去する角膜切除術(ケラトエクトミー)が行われます。近年はレーザーを用いた光線療法的角膜切除術(PTK)が主流となっています。
罹患率
サルツマン結節変性症は稀な疾患です。報告によれば女性に多く、特に中年女性に頻発するとされています。患者の約80%が両眼に発症しますが、単眼のみという報告もあり、個人差があります。
