角膜の形を変えて視力を矯正する方法

目の光を屈折させて焦点を合わせる役割を担うのは角膜です。長年、視力矯正は角膜に入る前に光を曲げることで眼鏡やコンタクトレンズが用いられてきました。近年では、角膜そのものの形状を変えることでメガネや日中のコンタクトレンズの使用を減らす技術が普及しています。代表的な方法として、レーザーを用いたLASIK手術と、夜間に装着するオルソケラトロジー(オルソK)があります。

LASIK(レーザー角膜屈折矯正手術)

LASIKは、レーザーで角膜の形を直接削り、屈折力を調整する手術です。以下は一般的な手順です。

  1. 眼瞼固定具(スペキュラム)でまぶたを開く。
  2. 角膜の周囲に吸引リングを装着し、眼球を安定させる。
  3. マイクロケラトームという薄いブレードで角膜上にフラップ(薄片)を作成する。
  4. フラップを慎重に持ち上げ、レーザーで角膜の形状を再設計する。
  5. レーザー処理が終わったらフラップを元の位置に戻す。
  6. 数日間安静にし、角膜が自然に回復するのを待つ。この期間を経ると、メガネやコンタクトレンズなしで焦点が合うようになります。

オルソケラトロジー(夜間装着型コンタクトレンズ)

オルソケラトロジーは、特殊設計されたハードコンタクトレンズを就寝中に装着し、角膜を一時的に変形させることで日中の視力を改善する方法です。主な流れは次のとおりです。

  1. 角膜トポグラフィーで個々の角膜形状を測定し、最適なレンズ設計を決定する。
  2. 眼科医がCRT(Corneal Refractive Therapy)やVST(Vision Shaping Treatment)など、FDA承認済みのレンズを処方する。
  3. 就寝前にレンズを装着し、睡眠中に角膜を徐々に再形成させる。約2週間で視力が安定し、ほぼ完璧な視力が得られることが多いです。効果を維持するためには、毎晩レンズを装着し続ける必要があります。

LASIKは永久的な角膜形状変化をもたらす外科手術であり、オルソケラトロジーは可逆的な非手術的アプローチです。どちらの方法が適しているかは、年齢、角膜の厚さ、生活スタイル、医師の診断結果などに基づいて判断されます。

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