色素分散症候群 (PDS)

統計

色素分散症候群は稀で、30〜50歳の近視の白人男性に多く見られます。原因は不明ですが、虹彩と水晶体繊維が摩擦する解剖学的異常が関与していると考えられます。遺伝的要因の可能性も示唆されていますが、確定的な関連はまだ見つかっていません。

症状と診断

ほとんどの場合、症状はなく定期検診で偶然に発見されます。診断は、光を当てたときに虹彩の背面に茶色の顆粒状の帯(溶けたチョコレートのよう)を観察することで行われます。色素性緑内障(PG)に進行した場合は、視力低下、眼痛、光の周囲に色のハローが見えることがありますが、無症状のケースもあります。

治療

PDS自体に治療は不要です。緑内障リスクが高いため、年に3〜4回の専門的な眼科検査が推奨されます。PGが認められた場合は、まずミトトック系点眼薬で眼圧を下げ、効果が不十分な場合はβ遮断薬など他の薬剤やレーザー手術が検討されます。

考慮すべき点

ミトトック点眼薬は視覚ぼやけの副作用があるため、効果が限定的です。レーザー虹彩切開術やレーザー小梁形成術は一部の患者で有効ですが、すべてのケースで効果があるわけではありません。PGは進行が速く失明につながる可能性があるため、薬物療法と手術を組み合わせた多角的アプローチが必要です。

注意事項

ジョギングやバスケットボールなどの衝撃を伴う運動は、虹彩からの色素剥離を促進し、PGへの進行リスクを高める可能性があります。PDSまたはPGと診断された患者は、運動習慣について眼科医と相談すべきです。

目と視力障害 - 関連記事