塩酸ドルゾラミド点眼薬の副作用と注意点

米国緑内障研究財団によると、400万人以上が眼圧上昇(緑内障)に苦しんでいます。治療せずに放置すると失明に至り、世界で2番目に多い失明原因です。眼圧を下げる治療法の一つに、処方点眼薬「塩酸ドルゾラミド(商品名:Trusopt)」がありますが、効果がある一方で副作用や合併症のリスクもあります。

主な副作用

  • 点眼後すぐに灼熱感や刺すような痛みを感じる人が約3割で、最も頻繁に報告される副作用です。
  • 点眼後に苦味を感じることがあり、約25%の使用者に見られます。
  • 表在性散在角膜炎を発症する人は10〜15%で、目の涙が増える、充血、光過敏などの症状が現れます。

その他の眼に関する副作用

  • アレルギー反応として、かゆみや充血が約10%の患者で起こります。
  • 過剰な涙や乾燥感を訴える人は1〜5%です。
  • 視力低下(二重視、ぼやけ)や眼球周囲・後部の疼痛・圧痛がまれに報告されています。
  • 細菌・ウイルス感染のリスク増加や眼瞼の腫脹も重篤な副作用として報告されています。

全身への副作用

  • 吐き気や頭痛が起こることがあります。
  • 神経症状(めまい、手足のしびれ、倦怠感)は0.1%未満の使用者に見られます。
  • 稀に咳、口・喉の乾燥、呼吸困難が報告されています。
  • スティーブンス・ジョンソン症候群や有害表皮壊死症などの生命を脅かす皮膚感染症が極めて稀に起こります。
  • 再生不良性貧血や赤血球減少により、極度の倦怠感、心拍不整、出血傾向が出ることがあります。

薬剤相互作用

  • てんかん治療薬フェニトインと併用すると、発作が誘発されることがあります。
  • 抗マラリア薬キニジンやアンフェタミン系薬剤の体内排泄が遅延し、副作用リスクが高まります。

使用上の注意点

  • 胎児に対する毒性があるため、妊娠中の使用は原則禁忌です。
  • 腎臓や肝臓に疾患がある人は、症状悪化の可能性があるため使用を避けるべきです。
  • 腎結石の形成を助長することがあります。
  • 視覚に影響が出る可能性があるため、運転や重機操作は症状が安定するまで控えてください。

目と視力障害 - 関連記事