眼の疾患別治療法まとめ

目のトラブルは、軽い不快感から失明に至る深刻な疾患までさまざまです。本稿では、代表的な眼疾患とその主な治療法を分かりやすく解説します。

緑内障

緑内障は、眼圧が上昇し、房水(眼の内部の液体)の流れが阻害されることで視神経が損傷し、失明の原因となります。初期は自覚症状が少なく、視野欠損が進行してから視力低下や眼痛、頭痛が現れます。

治療は主に点眼薬で眼圧を下げる方法が用いられます。緑内障のタイプ(急性閉塞隅角緑内障、開放隅角緑内障、色素沈着性緑内障、続発性緑内障)に応じて、β遮断薬、プロスタグランジン類似薬、炭酸脱水酵素阻害薬などが処方されます。薬物療法で効果が不十分な場合は、レーザー治療や手術が検討されます。

白内障

白内障は水晶体が濁ることで視界がぼやける疾患で、加齢とともに発症状が増えるのが一般的です。初期は眼鏡や拡大鏡で対処しますが、進行すると日常生活に支障をきたします。

手術が標準治療で、全身麻酔または局所麻酔下で濁った水晶体を除去し、人工水晶体(IOL)を植え込みます。米国では手術を受けた患者の90%以上が視力を回復しています。

眼血管障害(眼卒中)

眼卒中は、眼に血液を供給する動脈が閉塞することで起こります。閉塞の種類により治療法が異なりますが、主に眼圧を下げる点眼薬が使用されます。

その他の治療として、5%二酸化炭素ガスの吸入、眼球マッサージ、前房穿刺術(前房から少量の房水を抜く)などがあります。前房穿刺は局所麻酔点眼薬で麻酔した後に行われます。

角膜潰瘍

角膜潰瘍は、角膜に感染が起こり膿瘍が形成される状態です。赤みと激しい痛みを伴い、放置すると視力低下や失明に至ります。

治療は、培養検査の有無にかかわらず、抗菌性点眼薬や軟膏で感染を抑制します。重症例では、外科的デブリードや角膜移植が必要になることがあります。

網膜剥離

網膜剥離は、網膜が基底組織から離れることで視覚情報の伝達が阻害される緊急疾患です。症状が進行すると視野が欠け、最終的に失明します。

治療はレーザー光凝固(フォトコアグュレーション)や冷凍凝固(クリオプラクティック)で網膜を再付着させる方法が主流です。必要に応じて硝子体手術やガス・シリコンオイル注入による網膜固定が行われます。

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