湿性黄斑変性に対する注射治療の全貌

湿性加齢黄斑変性(AMD)は、網膜下で異常血管が増殖し、出血や漏れが起こることで急激な視力低下を招く病気です。治療には、腕への注射で薬剤を全身投与する方法と、直接眼内に注射する方法があります。

ベレポルジンを用いた光線力学療法(PDT)

ベレポルジンはFDAで初めて承認されたAMD治療薬で、血管新生を抑制します。医師が腕に薬剤を注射し、特定の波長のレーザーで活性化させることで、異常血管を選択的に閉塞させます。

ペガプチニブ注射

ペガプチニブは、約6週間ごとに眼球後部(硝子体腔)へ注射する薬剤です。血管新生を阻害し、異常血管の成長を抑える効果があります。

ラニビズマブ注射

ラニビズマブは、4週間ごとの眼内注射で血管新生を抑制します。FDA承認済みの抗VEGF薬で、視力維持に高い効果が期待できます。

ベバシズマブ注射

ベバシズマブは大腸癌治療薬として開発された抗VEGF抗体で、ラニビズマブと化学構造が類似しています。AMD治療にも使用されていますが、2023年時点ではAMDに対するFDA承認は取得していません。

ステロイド注射

ステロイドを眼内に注射し、異常血管からの漏れを抑えようとする研究も行われています。ただし、臨床試験の結果は限定的で、効果は期待ほど高くありません。

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