炎症性眼疾患の概要と対策

原因

眼は非常に繊細で感受性が高く、細菌、真菌、アカントアメーバなどの微生物に感染しやすいです。感染は、目をこすったり、傷つけたり、コンタクトレンズの使用、風・水・紫外線などの環境要因によって起こります。また、食物アレルギー、蕁麻疹、打撲、関節リウマチ、自己免疫疾患など、間接的な要因でも炎症が誘発されます。

主なタイプ

原因不明で眼が炎症を起こした場合は、視力低下や不可逆的な損傷を防ぐため、速やかに眼科医の診察を受けることが重要です。特に、すぐに治療が必要な炎症性眼疾患として、巣膜炎とぶどう膜炎が挙げられます。

巣膜炎(Scleritis)

巣膜炎は眼球の白い外壁(強膜)の炎症で、化学的外傷、感染、全身性自己免疫疾患(全身性エリテマトーデスや関節リウマチ)などが主な原因です。原因不明の場合もありますが、30〜60歳に多く、子供では稀です。主な症状は視力低下、強い光過敏、激しい眼痛、涙目、白目の赤い斑点です。診断は眼科検査、血液検査、身体所見で行われます。軽度の形態は表層巣膜炎(episcleritis)と呼ばれます。

ぶどう膜炎(Uveitis)

ぶどう膜炎は眼の中間層(ぶどう膜)が刺激され腫れる状態で、網膜への血液供給を担います。前部ぶどう膜炎、後部ぶどう膜炎、pars planitis などに分類されます。関節リウマチや強直性脊椎炎などの自己免疫疾患、化学物質や毒素、感染症が原因となりますが、多くは原因不明です。AIDS、ベーチェット病、CMV網膜炎、帯状疱疹、川崎病、梅毒、結核、潰瘍性大腸炎、トキソプラズマ症、乾癬などとも関連があります。症状は眼の充血、視力低下、暗い点や浮遊物、眼痛、光過敏です。診断は眼科検査、血液検査、既往歴の確認で行います。

治療法

巣膜炎やぶどう膜炎の治療には、炎症を抑えるためにステロイド点眼薬が第一選択となり、必要に応じて経口ステロイドも使用します。場合によっては非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や暗色サングラスの着用が推奨されます。炎症が基礎疾患に起因する場合は、まずその基礎疾患の治療が眼の炎症を抑える鍵となります。

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