両眼視における複視の原因と対策
両眼視の複視(二重視)は、左右の眼から得られる映像が適切に統合されない状態です。眼筋の制御不良や調節機能の異常、さまざまな疾患が原因となります。発達眼科医が行う眼鏡視覚療法で改善できるケースもあります。
1. 複視の見極め
両眼が同じ対象を同時に正確に捉えられないと、二重に見える(複視)か、あるいは片方の情報を抑制して弱視(ラザル目)になることがあります。両眼が協調して動くかどうかを評価することが第一歩です。
2. 斜視(ストラビスム)
斜視は、眼の向きがずれ、同じ対象を指さない状態です。内転性斜視(内斜視)や外転性斜視(外斜視)、または眼が内側(内斜視)または外側(外斜視)にずれる潜在的な傾向(内斜視、外斜視)があります。抑制が起きなければ複視が生じます。発達眼科医は斜視の有無を診断し、眼筋制御を高める視覚療法を提案します。
3. 収束不足(コンバージェンス・インサフィシエンシー)
近距離作業(読書・書字など)で眼が十分に収束できないと、文字が揺れたりぼやけたり、二重に見えることがあります。ペンシルテストで、腕の長さほど離した鉛筆を鼻に近づけた際に像が一本になるか確認します。3インチ(約7.5cm)以内で像が二重になる場合は収束不足が疑われます。発達眼科医の評価と訓練で改善が期待できます。
4. 収束過剰(コンバージェンス・エクセス)
眼の収束は容易でも、近距離作業後にリラックスできない場合があります。これにより二重視や頭痛が生じます。発達眼科医が過剰収束を診断し、適切な視覚療法を指導します。
5. その他の原因
全身性疾患も複視を引き起こすことがあります。白内障、重症筋無力症、バセドウ病、多発性硬化症、糖尿病、脳卒中、脳動脈瘤、脳腫瘍、片頭痛、頭部外傷などが該当します。複視が現れたら、まず内科医や神経内科医に相談し、必要な検査を受けましょう。発達眼科医は視覚症状に対する具体的な対策を提案します。
すべての人は、発達眼科医による年1回の眼科検診で眼の健康と視力をチェックし、異常があれば早期に対処することが重要です。
