エントロピオン(眼瞼内転)の診断方法
エントロピオンは眼瞼が内側に折れ込み、まつげが角膜表面に擦れる状態です。乳児ではまつげが柔らかいため症状は軽いことが多いですが、成人になると重症化しやすくなります。
診断手順
まず、エントロピオンの原因(病因)を分類します。
先天性エントロピオンを識別します。下眼瞼の引き上げ筋の発育不全や組織不足が眼瞼の不安定さを招くことが多く、上眼瞼の先天性エントロピオンは主に瞼板の構造欠損が原因です。
急性痙攣性エントロピオンを認識します。眼瞼痙攣により眼輪筋が下眼瞼引き上げ筋を圧倒し、眼瞼縁が内側に回転します。このタイプは加齢に伴う変性要素を伴うことがあります。
加齢性エントロピオンは「スナップテスト」で診断します。眼瞼を後方に引いて放すと、正常ではすぐに元に戻りますが、内側または外側の眼角腱に水平緩みがあると戻りが遅くなります。最も一般的なのは後方引き上げ筋の萎縮ですが、眼窩の軟部組織の変性も原因となります。
瘢痕性エントロピオンの所見を確認します。化学熱傷や外傷による結膜瘢痕が原因で、眼瞼を外反させることが困難です。瞼板と結膜を観察すれば、瘢痕性エントロピオンか加齢性エントロピオンかを判別できます。
