瞬時盲(アマウロシス・フーギアクス)の診断手順

瞬時盲(アマウロシス・フーギアクス)は、網膜への血流が一時的に途絶えることにより起こる、数分間続くことが多い一過性の視力喪失です。症状は数秒から数時間続くことがあり、患者ごとに呈し方が大きく異なります。

診断手順

  1. 患者の既往歴を聴取し、瞬時盲の発症状況を確認します。発症は突然で、片眼のみが影響を受けます。暗い影が眼に降りてくる、完全に見えなくなる、ぼやける、暗くなる、霧がかかったようになるといった訴えが報告されています。

  2. 視力低下の持続時間を測定し、原因を推測します。数秒で回復する場合は乳頭水腫が疑われ、頸動脈の高度な粥状硬化が原因の場合は10分程度続くことがあります。

  3. 可能な限り眼科的検査を実施し、眼虚血の所見を重点的に確認します。異常所見が認められた場合は、眼疾患が瞬時盲の主因と考えられます。

  4. 全身的な原因を探るために血液検査を行います。主に血算、血糖値、脂質パネル、血沈(沈降速度)を測定し、心臓由来の塞栓、血管痙攣、巨細胞性動脈炎などを評価します。

  5. 画像診断を実施します。頸動脈デュプレックス超音波は同側頸動脈の狭窄を検出するのに有用で、CTやMRIは脳塞栓が疑われる場合に役立ちます。頸動脈の動脈硬化性疾患の評価には血管造影が標準的な方法です。

目と視力障害 - 関連記事