麦粒腺腫(シャラジオン)の診断手順
概要
麦粒腺腫は、まぶたのマイボーム腺やゼイス腺からの脂質分解産物が周囲組織に漏れ出し、炎症を起こすことで形成されます。マイボーム腺由来は深部に、ゼイス腺由来は表層にできる傾向があります。
診断手順
病歴の聴取
患者は過去に同様の腫瘍があったり、最近まぶたの不快感を訴えることが多いです。全年齢で発症しますが、思春期や妊娠中は皮脂分泌が増えるため頻発します。
臨床検査
通常、硬くて痛みのない結節として触知されますが、稀に複数結節があることもあります。まぶたの裏側で拡張したマイボーム腺が見えることがあり、軽く圧迫すると濃い分泌物が排出されます。
部位の確認
マイボーム腺が多い上まぶたに多く見られます。皮脂腺の機能不全や閉塞が伴うことが多く、特に酒さ(ロザケア)患者で顔や鼻、まぶたに同時に現れることがあります。
分泌物の検査
抽出した内容物は炎症細胞と脂質を多く含む大細胞の混合物で、細菌培養はほとんど陰性です。
赤外線画像撮影(必要に応じて)
他の疾患と区別するために赤外線写真を撮影します。拡張したマイボーム腺と大量に詰まった分泌物がはっきり映し出されます。
