痛風に対する理学療法のアプローチ
痛風は、血中の尿酸が過剰になることで関節に硬い結晶が沈着し、激しい痛みと圧痛を引き起こす関節炎です。主に親指の付け根の関節(第一中足趾節関節)に発症しますが、かかと、膝、足首、肘など他の部位にも現れます。理学療法は、症状の緩和と再発防止を目的とした運動療法を提供します。
ストレッチングエクササイズ
柔軟性を高め、関節の硬直や炎症を軽減するために、理学療法士の指導のもとで中程度のストレッチを行います。例えば、膝を軽く曲げながら前屈してつま先に手を届かせる「膝曲げ」や、ヨガ、太極拳、ピラティスに含まれる可動域運動が有効です。
持久力トレーニングプログラム
血液循環や心機能を向上させ、痛風の症状を緩和するために、低衝撃の有酸素運動を中心に行います。水泳やエアロバイクなど、足に余計な負担をかけない運動を理学療法士がモニタリングし、状態に応じて負荷を徐々に高めます。
筋力トレーニングプログラム
筋肉を強化し関節を安定させることで、炎症の予防と血流改善を図ります。軽いダンベルを用いたスクワットやランジなどの下半身エクササイズが主です。例として、ダンベルを両側に持ち、背筋を伸ばしたまま膝を曲げて太ももが床と平行になるまで下げ、ゆっくりと立ち上がります。ランジは前方に踏み出し、後ろ膝が床すれすれになるまで体を沈め、元に戻す動作を交互に行います。理学療法士が適切な重量・回数・フォームを指導します。
