子宮頸部異形成(子宮頸がん前駆症)の治療法
子宮頸部異形成とは
子宮頸部異形成(cervical dysplasia)は、子宮頸部の細胞が異常な状態になることを指す医学用語です。ヒトパピローマウイルス(HPV)や喫煙による化学物質が主な原因とされ、前癌状態とみなされます。軽度の異形成は自然に改善することもありますが、放置すると中等度・重度へ進行し、最終的に子宮頸がんになる可能性があります。
治療手順
- 正確なステージ診断を受ける
医師からパップスミアやコルポスコピーによる診断を受け、異形成の段階を把握します。ステージに応じた治療法が選択されます。 - 軽度の場合は経過観察
医師の指示に従い、3〜6か月ごとに検査を行い、1年後は年1回のペースでフォローアップします。軽度の異形成は自然に正常化することがありますが、進行を早期に検出するために定期的な検査が重要です。 - 中等度の凍結療法(クライオサージェリー)
液体窒素を使用して子宮頸部の異常細胞を凍結し、破壊します。外来で実施できる手軽な方法ですが、侵襲的な病変がある場合は完全に除去できないことがあります。重度の異形成には適応されません。 - ループ切除術(LEEP)による焼灼・切除
高度な異形成に対しては、電気ループで異常組織を焼灼しながら切除し、組織検査を行います。病変の除去と診断が同時に可能です。 - レーザー蒸散療法
レーザーを用いて異常細胞を蒸散させる外来手術です。手術後に出血が起こることがあり、出血が多い場合は入院観察が必要になることがあります。
