子宮筋腫の治療法
はじめに
子宮筋腫は女性に非常に一般的な疾患で、35歳以上の女性の約30%が罹患しています。症状が軽い人は日常生活に支障がないこともありますが、痛みや過度の出血などの症状が出ると生活の質が大きく低下します。治療方法は筋腫の数や大きさ、症状の重さによって選択されます。
必要なもの
- 婦産科医の診察
- 医師が処方した薬剤
治療の流れ
1. 診断を受ける
経膣超音波、MRI、または腫瘍の生検などで子宮筋腫の有無を確認します。
2. 症状に応じた薬物療法
痛み止めや抗炎症薬、ホルモン療法、化学的閉経を誘導する薬、貧血予防のための鉄剤やビタミンなどを医師の指示に従って使用します。
3. 経過観察(待機療法)
症状が出ていない場合は「様子を見る」方針で経過観察を行い、筋腫の増大や症状の出現を定期的にチェックします。
4. D&C(拡張掻爬術)
医師が有効と判断した場合、外来で行える簡易手術で出血や不快感を軽減します。
5. 筋腫焼灼(ミオリシス)
レーザーで筋腫を切開し血流を遮断して縮小させます。瘢痕が残ることがありますが、後述の手術で対処可能です。
6. 子宮動脈塞栓術(UAE)
外科的切開を行わずに血管にカテーテルを通し、筋腫への血流を遮断します。比較的新しい方法ですが、子宮温存が可能です。
7. 集束超音波治療(FUS)
MRIガイド下で高エネルギー超音波を筋腫に照射し、組織を破壊します。非侵襲的で子宮機能を保ちますが、時間がかかります。
8. 子宮筋腫摘出術(筋腫除去術)
子宮壁に切開を入れ、個々の筋腫を取り除き縫合します。子宮を温存できるため、将来的に妊娠を希望する女性に適しています。ただし、筋腫が子宮外にある場合や数・サイズが多い場合は適応外になることがあります。
9. 部分的または全子宮摘出術
症状が重く、他の治療法が効果を示さない場合は子宮を部分的に、または全て摘出します。妊娠は不可能になり、卵巣も同時に摘出すれば即時閉経となります。
