上子宮摘出術(部分子宮摘出)の副作用
上子宮摘出術(部分子宮摘出)は、子宮体部だけを除去し子宮頸部は残す手術です。全子宮摘出術は子宮全体と頸部を取り除きます。手術の適応は子宮筋腫、子宮内膜症、子宮脱、婦人科がん、慢性骨盤痛、過剰な膣出血などです。手術手順は部分・全摘出で同様であるため、両者の副作用は基本的に同じです。
不妊
部分・全摘出ともに、子宮が残らないため妊娠が不可能になります。この妊娠能力の喪失は、身体的影響だけでなく、心理的にも大きなストレスを引き起こすことがあります。
身体的副作用
手術後に起こり得る主な身体的合併症は、感染、過度の出血、血栓、尿路・膀胱・直腸の損傷、早期閉経、稀に死亡です。これらは手術の方法や個々の健康状態によりリスクが変わります。
性的副作用(ネガティブ)
米国保健福祉省の女性健康局は、子宮摘出術が性的快感や欲求の低下につながる可能性があると指摘しています。
性的副作用(ポジティブ)
2006年の研究(ギリシャ・アテネ・アレクサンドリア産科病院)と、同年のイギリス・マンチェスター・セントメアリーズ病院の研究では、手術により症状が軽減され、結果として性的機能が向上したと報告されています。研究者は「子宮摘出術は、手術方法や頸部の有無に関わらず、症状緩和により性的機能を改善する」と結論付けました。
感情的副作用
手術によって長年苦しんでいた症状が解消され、生活の質が向上するというポジティブな側面があります。一方で、妊娠能力の喪失や子宮が女性性の象徴と考える女性にとっては、アイデンティティの喪失感や深い悲しみが生じ、うつ状態に陥るリスクも指摘されています。
