子宮筋腫のホルモン療法と治療選択肢

子宮筋腫は、子宮壁にできる良性腫瘍(線維腫)で、サイズはさまざまです。エストロゲンが増えると腫瘍が大きくなります。ホルモン療法は、エストロゲン量を調整することで筋腫の縮小を狙いますが、同時に副作用や再発リスクがあります。

ホルモン治療が筋腫に与える影響

  • エストロゲンを含む避妊薬や更年期障害のエストロゲン補充療法は、筋腫の増大を促すことがあります。妊娠中もエストロゲンが上昇するため、筋腫が大きくなることがあります。

    多くの筋腫は症状を伴わず治療は不要ですが、過多月経、長時間の出血、性交時の痛み、下腹部の痛みなどが出た場合は治療が必要です。エストロゲンを減少させるホルモン療法は、更年期様の症状(ほてり、発汗、睡眠障害など)を引き起こすことがあります。

    更年期障害のためにホルモン補充を受けている女性は、筋腫の増大を抑えるために治療を中止することが求められる場合があります。出血や疼痛が強い場合は、外科的処置が検討されます。

エストロゲン減少による副作用

  • エストロゲンを減らすと、ホットフラッシュ、睡眠障害、夜間発汗、不規則月経、膣乾燥、性欲低下、気分変動などの症状が現れます。長期的には骨粗鬆症や心血管疾患リスクの上昇も報告されています。

    エストロゲン低下は一時的な筋腫縮小に有効ですが、エストロゲンが元に戻ると再び筋腫が増大します。そのため、出血や疼痛が続く場合は、根本的な除去手術やレーザー治療が推奨されます。腫瘍を除去すれば、エストロゲンレベルを維持しながら再発リスクや副作用を減らすことができます。

外科的介入

  • 子宮全摘は、将来の妊娠を望まない女性で、症状が重度の場合に選択されます。一方、子宮温存で筋腫だけを除去する手術(筋腫摘出術)も可能です。筋腫摘出後に子宮を残すケースでは、約10%の患者で再発が見られます。

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