検査結果の分類
パップスミアの結果は 1 から 5 の 5 段階で示されます。
1 は正常、5 は浸潤がんを示します。
2 は細胞に軽度の異常があること、3 は前がんや異形成、4 は高度異形成または非浸潤がんを意味します。
1 以外、特に 2 以上の結果が出た場合は、医師がコルポスコピー(子宮頸部拡大観察)を実施し、必要に応じて組織採取を行います。
よく見られる異常用語
5 段階の他にも、以下のような用語が報告書に記載されます。
- ASCUS(不明瞭な異常扁平上皮細胞):軽度の異常で、感染症や炎症、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染が原因となることが多いです。ASCUS だけでは原因は特定できないため、追加検査が必要です。
- 良性細胞変化:トリコモナスや単純ヘルペスなどの感染が原因です。
- 反応性細胞変化:放射線照射、炎症、IUD(子宮内避妊具)の使用に伴う変化です。
誤解されやすい点
パップスミアは子宮頸がんのスクリーニング検査であり、子宮体がん・卵巣がん・卵管がんの診断には用いられません。また、診断ツールではなくあくまで「検査対象を早期に発見する」ためのスクリーニングです。
パップスミアのメリット
パップスミアは、がん罹患率と死亡率を実際に低下させた唯一のがんスクリーニング検査です。短時間で比較的痛みも少なく、がんだけでなくがんのリスクとなる他の疾患も早期に発見できます。近年は、感度が高く早期発見に優れた新しい検査(Papnet など)も登場しています。
受診への注意喚起
受診を避ける理由はさまざまですが、がん予防の観点からは受診が最も重要です。検査結果が異常と出ても、ほとんどはがんではありません。正しい情報を持ち、医師と協力して適切なフォローアップを行うことで、不安を軽減し健康を守ることができます。
