PAP検査の標本は子宮内膜症について何を示すことができるか?
女性の生殖周期は誰にとっても避けられないものですが、子宮内膜症になると月経が激しい痛みを伴うことがあります。PAP検査は子宮頸部の細胞を調べる検査ですが、子宮内膜症の診断に利用できるのでしょうか。
子宮内膜(エンドメトリウム)
子宮の内側を覆う粘膜が子宮内膜です。月経周期の間に厚みが増し、月経が来るとこの内膜が剥がれ落ちて血液とともに体外へ排出されます。
子宮内膜症(エンドメトリオシス)
子宮内膜の組織が子宮以外の骨盤内に異所的に増殖する状態です。子宮内膜と同様に月経周期に合わせて増殖・崩壊しますが、異所的な部位では血液が排出できず、周囲組織に浸潤して炎症や癒着を引き起こします。
症状と合併症
異所的に増えた子宮内膜組織からの出血が骨盤内組織を刺激し、月経時の激しい痛みや、排卵期・排尿時・性交時の骨盤痛を引き起こします。放置すると不妊や不妊症になるリスクも高まります。
PAP検査とは
PAP検査は医師が子宮頸部の細胞を綿棒で採取し、子宮頸がんや前がん状態、その他の細胞異常を顕微鏡で検査する方法です。
PAP検査と子宮内膜症の関係
PAP検査は子宮内膜症の診断には適しません。子宮内膜組織が頸部に付着することは稀であり、主に子宮内膜症は卵管、卵巣、骨盤腔など深部に発生します。したがって、子宮内膜症の確定診断には超音波検査やMRI、腹腔鏡検査が必要です。
