細菌性膣炎(バクテリア性膣症)

細菌性膣炎は、最も一般的な膣の感染症です。多くの女性は症状が全くありませんが、重い症状や長期的な影響を感じることもあります。正確な診断と適切な治療のために医師の診察が必要です。再発しやすいため、フォローアップも推奨されます。

概要

細菌性膣炎は、出産年齢の女性に最も多く見られる膣感染症です。膣内の正常な細菌バランスが乱れ、有害な細菌が過剰に増殖することで発症します(CDC)。

症状

  • 薄く水っぽい、白色から灰色の膣分泌物が出ます。

  • 「魚臭」と表現される不快な臭いがあり、性交後に強くなることがあります。

  • 膣周辺のかゆみや、排尿時の灼熱感を訴えることもあります。

  • 症状が全く現れない女性もいます(Womenshealth.gov)。

原因

原因は完全には解明されていませんが、膣内の特定細菌の過増殖が主因と考えられています。洗浄(ドゥーシング)は膣のpHバランスを崩し、有害菌の増殖を助長する可能性があります。また、複数の性パートナーや新しいパートナーがリスクを高めますが、性交経験がなくても感染するケースがあります(CDC)。

診断

医師は問診で既往歴や性パートナー、症状を確認し、骨盤検査を行うことがあります。膣分泌物を顕微鏡で観察し、特有の「クルーセル(clue cell)」の有無や、pHが4.5以上かどうかをチェックします。これらは細菌性膣炎の診断指標です(MedicineNet)。

治療

主に抗生物質の内服薬または膣内ジェルが処方されます。メトロニダゾール(フラジル)は経口薬として最も効果的ですが、副作用があることがあります。膣用ジェル(メトロニダゾールゲル、Metrogel)やクロラムフェニコールクリーム(Cleocin)も使用され、局所的な副作用は少ないものの、まれに酵母感染が起こることがあります(MedicineNet)。

注意点

妊娠中の細菌性膣炎は、羊水感染、早産、子宮感染などの合併症リスクを高めます。ただし、症状がない女性への定期的なスクリーニングは、早産率の減少に結びついていないため、現時点では推奨されていません。早産歴のある女性は検査の対象となることがあります(MedicineNet)。

細菌性膣炎の原因菌が子宮や卵管へ移動すると、骨盤内炎症性疾患(PID)を引き起こし、治療しないと子宮外妊娠や不妊のリスクが増大します。そのため、すべての年齢層の女性にとって早期の診断と治療が重要です(CDC)。

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