軽度子宮内膜症の症状と特徴
子宮内膜症は、出産適齢期の女性の約20%に見られる疾患で、子宮内膜に似た組織が腹腔内の他の臓器に広がります。異所性の内膜組織は月経周期のホルモン変動に反応し続け、腹部や骨盤の痛み、月経不順、消化器症状などを引き起こします。
子宮内膜症のステージ
子宮内膜症は組織の広がりと深さに基づき、以下の4段階に分類されます。
- ステージ1(最小):病変が少数(6〜15点)で、浅い部位に限られる。
- ステージ2(軽度):病変がやや多く、浅い層に広がる。
- ステージ3(中等度):病変が中程度に増え、深部組織にも及ぶ。
- ステージ4(重度):広範囲に及び、深い組織まで侵食。
症状のばらつき
同じステージでも症状は個人差が大きく、強い痛みが全くないケースもあります。妊娠障害が伴うかどうかも人それぞれです。そのため、確定診断は腹腔鏡手術などで直接病変を確認する必要があります。
骨盤・腹部の痛み
子宮内膜症の患者の多くが月経前後や月経中に腹部・骨盤の疼痛を訴えます。性交時や排便時の痛みも一般的で、痛みの程度は鈍痛から鋭い刺すような痛みまで様々です。これは、異所性内膜組織がホルモン変動に反応して炎症を起こすためと考えられています。
月経不順・過多出血
不規則な出血や月経痛(月経困難症)は、出血期間が長くなる、過多出血、スポッティング、または周期が短くなる(21日未満)などの形で現れます。過多出血は日常生活を妨げるだけでなく、貧血や倦怠感を引き起こすことがあります。
不妊リスク
子宮内膜症は不妊の主要な原因のひとつです。軽度の症例でも中等度・重度と同様に妊娠が困難になることがあります。治療により症状が改善すれば、妊娠可能性が回復するケースも報告されています。
