早期閉経の治療と対策
15歳から45歳までの女性の約1%が早期閉経(45歳未満の閉経)を経験します。原因はさまざまですが、完全に逆転させることは難しいものの、適切な治療で症状の緩和や健康管理が可能です。
診断
45歳未満で月経が停止した場合、早期閉経と診断されます。確定診断には血液検査で卵胞刺激ホルモン(FSH)の濃度を測定します。卵巣からのエストロゲン産生が低下すると、FSH濃度が上昇します。
早期閉経の原因
- 早発性卵巣不全(40歳未満): 15〜29歳の女性で約千人に1人、30〜39歳で約100人に1人に見られます。自己免疫疾患や遺伝的要因などが関与します。
- 外科的要因: 卵巣摘出術や子宮全摘術(子宮摘出)によるもの。
- がん治療: 放射線療法や化学療法が卵巣機能に影響。
- 感染症: おたふく風邪や結核などが卵巣を損傷。
主な症状
- ほてり(ホットフラッシュ)や夜間の発汗
- 不眠、頭痛、関節・筋肉痛
- 感情の起伏、焦燥感、食欲の変化
治療法
1. ホルモン補充療法(HRT)
手術後や自然にエストロゲンが減少した場合、経口薬や皮膚パッチでエストロゲンを補います。投与方法は閉経の段階や子宮の有無に応じて選択します。
2. 合成ステロイド薬(チボレーンなど)
HRTと同様の作用があり、ほてりや発汗の緩和に有効です。ただし、乳がん、子宮体がん、脳卒中のリスクがわずかに上昇します。
3. 抗うつ薬(SSRI、SNRI)
ほてりや夜間発汗の軽減に効果があります。
4. 膣乾燥への対処
市販の潤滑剤や処方薬の膣用保湿剤を使用します。
5. 心理的サポート
家族や友人、専門カウンセラーの支援が感情面の安定に役立ちます。
補完代替療法
ハーブサプリや代替医療が市場に多く出回っていますが、効果や安全性については科学的根拠が乏しく、医療専門家は慎重な姿勢を取ります。利用する場合は医師と相談し、品質管理が保証された製品を選びましょう。
