女性の急な脱毛の原因とは?

女性で急に髪が抜けることは、診断が難しいこともある深刻な症状です。医学的には「びまん性非パターン性脱毛症」と呼ばれ、主な原因のひとつに男性ホルモン(テストステロン)の影響が指摘されています。急な脱毛が見られたら、女性の脱毛に詳しい皮膚科医や毛髪専門医に相談し、原因を特定してもらいましょう。

薬剤の影響

処方薬やサプリメントは、急な脱毛の最も一般的な原因のひとつです。以下のような薬剤が髪の成長サイクルに影響を与えることがあります。

  • 甲状腺薬、血圧降下薬、経口避妊薬
  • ヘパリンやクマジン(ワルファリン)などの抗凝固薬
  • コレステロール低下薬、ステロイド、ジルプリム(アロプリノール)
  • 抗うつ薬(プロザックなど)や栄養欠乏を補う薬剤

違法薬物・娯楽薬物

LSDやコカインといった違法薬物の使用は、直接的な脱毛だけでなく、強いストレスを伴うため、髪の抜け毛がさらに悪化することがあります。

強いストレス

身体的・精神的な強いストレスは「テロゲン・エフルビウム(telogen effluvium)」という形で脱毛を引き起こします。出産や大きな手術、長期にわたる精神的緊張が原因となり、毛包が休止期に早く移行してしまいます。通常の抜け毛は1日数本ですが、ストレスが続くと抜け毛が増え、数か月から数年にわたり回復が遅れることがあります。

婦人科系の疾患

卵巣腫瘍、妊娠、テストステロン過剰、過多月経、更年期などのホルモンバランスの乱れは、髪全体の細毛化を引き起こします。ジヒドロテストステロン(DHT)が毛根に作用し、抜け毛が広範囲に及ぶことが特徴です。

化学療法

化学療法による脱毛は「アナゲン・エフルビウム(anagen effluvium)」と呼ばれ、治療開始直後に成長期の毛包が急激に破壊され、90%近くの毛髪が抜け落ちます。

牽引性脱毛(トラクション・アロペシア)

ポニーテールや編み込み、エクステンションなどで髪を強く引っ張り続けると、毛根に負担がかかり脱毛します。スタイルを緩めれば毛髪は再び成長し始めますが、長期間の牽引は永久的な抜け毛につながることがあります。

急な脱毛に心当たりがある場合は、まずは医師に相談し、原因となる薬剤や生活習慣、ホルモン状態をチェックしてもらうことが重要です。

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