DUPA(拡散型非パターン脱毛)とは何か?
DUPA(Diffuse Unpatterned Alopecia、拡散型非パターン脱毛)は、頭全体に均等に髪が薄くなる脱毛症です。典型的なハゲのパターンとは異なり、特定の部位だけが抜けるのではなく、側頭部や後頭部から徐々に全体へと広がります。女性に多く見られ、稀な疾患のため診断が遅れることがあります。
定義
DUPAは、従来の脱毛が段階的に進行するのに対し、ほぼ同時に頭全体で髪が細くなり抜けるのが特徴です。短い新しい毛が生えてもすぐに抜けてしまい、髪の密度が均等に減少します。原因は明確ではなく、遺伝的要因やホルモンバランスの乱れが関与すると考えられています。
診断
診断は、特定の外的要因(化学処理や外傷)なしに頭全体で均等に脱毛が見られるかどうかで行います。進行した段階では、患者に髪が抜けているか尋ね、頭皮が透けて見えるか確認します。初期段階では、拡大鏡やトリコスコピーで短毛の成長状態を観察します。
経過
DUPAは年齢に関係なく発症しますが、20代から60代まで幅広く見られます。初期は変化が分かりにくく、時間とともにブラッシング時の抜け毛が増加し、薄毛のパッチが目立ち始めます。若年層では進行に10年程度かかることもありますが、高齢者では1〜2年で顕著になることがあります。
治療法
現時点でDUPAは毛髪移植の適応外とされています。ドナー部位が頭全体にわたって薄く、移植した毛髪の定着率が低く、傷跡も目立ちやすいためです。多くの患者は最終的に全脱毛に至り、男性は頭を全剃り、女性はウィッグを使用するケースが一般的です。
予防・対策
フィナステリドやミノキシジルなどの薬剤は、進行を遅らせる効果がありますが、完全に防げるわけではありません。患者の年齢や症状の重さにより、最大で10年程度脱毛を抑制できる場合があります。ただし、効果は約半数の患者に限定されます。
