なぜ片方の腕の血圧がもう一方より高くなるのか?
普段使う腕とあまり使わない腕では、血管の構造や筋肉の発達に違いが生じます。その結果、支配的な腕で血圧がやや高く測定されることがあります。以下では、主な原因と対処法を解説します。
支配的な腕
右利きの人であれば右腕が、左利きの人であれば左腕が「支配的な腕」になります。支配的な腕は日常的に多く使われるため、筋肉繊維が発達し、血管壁がやや厚くなることがあります。
腕の動脈
支配的な腕の動脈は、血流をスムーズにするために伸びやすくなる一方で、壁が厚くなることがあります。このため、同じ血圧でも支配的な腕では収縮期血圧が最大10mmHg高く測定されることが医学的に認められています。
血圧測定の目安
一般的な正常血圧は、収縮期が120mmHg以下、拡張期が80mmHg以下です。もし片方の腕で収縮期が10mmHg以上高く測定され続ける場合は、心血管系の異常が疑われます。
両腕で測定する重要性
片方の腕だけで血圧を測定すると、潜在的な心臓疾患を見逃す恐れがあります。米国心臓協会(AHA)は、診断時に両腕で測定し、常に高い方の腕で血圧を管理することを推奨しています。
医師に相談すべきタイミング
腕間で血圧差が10mmHg以上ある場合や、自己測定の結果が医療機関で測定した値と大きく異なる場合は、速やかに医師の診察を受けましょう。高血圧や他の心臓疾患の早期発見につながります。
