心臓手術の最新ツールと医療技術
バイパス手術
米国国立心肺血液研究所(NHLBI)によると、米国だけで50万人以上が冠動脈バイパス術(CABG)を受けています。この手術は、別部位から採取した血管を閉塞した冠動脈に移植し、血流を回復させます。CABGが適さない場合、レーザーで心筋壁に新たな通路を作り、心室から筋肉への血流経路を確保することもあります。
心臓弁手術
心臓には血流の方向を制御する弁があります。米国心臓協会(AHA)によれば、弁が正常に開閉しないと逆流が起こり、心機能が低下します。外科医は弁を修復するか、必要に応じて動物由来の弁や人工弁に置換します。
不整脈手術
不整脈は心拍が速すぎる、遅すぎる、または不規則になる状態です。外科医はペースメーカーや植込み型除細動器(ICD)を埋め込み、異常なリズムを電気的に矯正します。さらに、心臓内に「迷路」パターンを作り信号伝導を調整するMaze手術も一部の不整脈に有望とされています。
動脈瘤・移植手術
動脈瘤は血管壁が弱くなり、膨らんだり破裂したりする危険があります。外科医は移植片や人工パッチで弱い部分を補強します。心臓自体が機能しない場合は心臓移植が必要です。移植手術中は心臓を停止させ、心肺バイパス装置で呼吸と血流を維持します。
新しいアプローチ
従来の手術は胸腔を開いて心臓を直接露出させる「開心術」でしたが、近年は小さな切開とロボット支援を組み合わせた低侵襲手術が普及しています。これによりバイパス、弁手術、ペースメーカー埋込などが短い回復期間で行えるようになりました。
