心臓の過負荷

激しい運動や血液・酸素供給が不足する状態では、体は心臓により多くの血液と酸素を送り出すよう指示します。心拍出量が増えると一時的に需要は満たされますが、心臓が十分な血液を供給できないままさらに拍出量を上げ続けると、心筋が肥大したり不整脈を起こしたり、弁膜の機能が低下したりします。結果として心不全に至るリスクが高まります。

基礎疾患

  • 重度の貧血:血中酸素濃度が低下し、必要な酸素供給量を満たすために心拍出量が増加します。
  • 甲状腺機能亢進症:甲状腺ホルモン過剰により代謝が亢進し、血流が増大します。
  • 動静脈瘻:動脈と静脈が異常に接続し、血液が十分に循環しないため心臓に過大な負荷がかかります。
  • ビタミンB1欠乏(脚気):慢性アルコール依存や偏った食生活で起こり、心臓が大量の血液を送り出すよう強いられます。

症状

医師は大腿動脈上で聞こえる短く鋭い拍動音を確認できます。日常的に見られる兆候としては、胸痛、呼吸困難、四肢の冷感やしびれ(血管狭窄による)などがあります。

治療

高出力状態のリスクを減らすためには、根本原因への対処が不可欠です。血管狭窄がある場合は食事療法やステント留置で血流を改善します。貧血が認められる場合は鉄分豊富な食品やサプリで改善し、動静脈瘻は外科的に再建して正常な血流に戻します。

予防

心不全のリスクは複雑に思えるかもしれませんが、定期的な健康チェックと適切な医療介入、バランスの取れた生活習慣により心血管の健康は大きく向上し、心疾患の予防につながります。