バルサルバ操作が血圧に与える影響と診断への活用

手順

バルサルバ操作は、閉じた気道に対して強制的に息を吐くことです。口と鼻を閉じたまま、息を止めた状態で空気を押し出します。排便時の圧力をかける感覚に似ています。心臓診察では、医師が心電図をモニタリングしながら、操作中および操作後に心音を聴取します。

第1相(圧力上昇期)

操作開始直後、胸腔内圧が上昇します。このとき心拍数は変わらず、肺から心臓へ血液が押し出されるため血圧が上昇します。

第2相(静脈還流減少期)

続いて、心臓への静脈還流が減少し、心拍出量が低下します。その結果、血圧は低下し、代償的に心拍数が上昇します。

第3相(圧力解放期)

息を止めていた状態を解放すると、胸腔内圧が急激に低下し、肺から心臓への血流が通常に戻ります。

第4相(血圧回復期)

圧力が解放された後、血圧は一時的に基準値を上回ることがありますが、最終的に元のレベルに戻ります。心拍数も同様に正常に回復します。

診断への応用

バルサルバ操作は心臓病診断に有用です。心雑音の大きさは各相で変化し、雑音の部位や性質を評価する手がかりとなります。

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