冠状動脈性心疾患の原因とは?

冠状動脈は心臓へ血液を運ぶ主要な血管です。脂肪の沈着(プラーク)で動脈が詰まると、血流が妨げられ、心筋に十分な酸素や栄養が届かなくなります。これが進行すると心筋梗塞を引き起こす冠状動脈性心疾患(冠動脈疾患)の前段階となります。

定義

冠状動脈性心疾患は、冠動脈にプラークが蓄積し、血管が狭くなる慢性疾患です。症状が出る前に心筋梗塞や不整脈を起こすことが多く、胸痛や息切れといった警告サインが現れることもあります。

食事と生活習慣

最も直接的にコントロールできる原因は食生活です。飽和脂肪酸やトランス脂肪酸が多い食事は血中コレステロールを上昇させ、LDL(悪玉)コレステロールが血管壁に沈着します。さらに肥満や高血圧、糖尿病のリスクも高まり、これらが相まって冠動脈の狭窄が進行します。

年齢・性別・遺伝的要因

年齢は最も大きなリスク要因です。米国心臓協会によれば、冠状動脈性心疾患で死亡した人の83%が65歳以上です。性別や遺伝も影響し、男性は女性より罹患率が高く、特に閉経前の女性はエストロゲンの保護効果があります。家族に若年で心疾患の既往がある場合は、リスクが高まります。

運動の重要性

定期的な運動はHDL(善玉)コレステロールを増加させ、LDLとの比率を改善します。これによりプラーク形成が抑制され、体重管理や心臓への血流増加にもつながります。冠状動脈性心疾患は一度進行すると治療が難しいため、予防的に運動習慣を身につけることが重要です。

予防と対策

食事と運動に加えて、リスクが高い人は医師と相談し薬物療法を検討しましょう。低用量のアスピリンは血液をサラサラにし、プラークの蓄積を遅らせます。コレステロール低下薬(スタチン系)や血圧降下薬(β遮断薬、ACE阻害薬)も有効です。

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