心拍数とリズムは何が制御しているのか?
心拍数とリズムの主な制御装置
心拍の速度とリズムは主に洞房結節(SAノード)によって制御されます。洞房結節は右心房にある特殊な細胞群で、電気インパルスを発生させ、心筋全体に伝えて収縮と血液の拍出を引き起こします。
心拍数の決定要因
洞房結節が生成する電気インパルスの頻度が心拍数を決めます。成人の安静時正常範囲は1分間に60〜100回です。身体活動、精神的ストレス、薬剤などが心拍数に影響を与えます。
心拍リズムの特徴
リズムは電気インパルスとそれに伴う心筋収縮の規則性を指します。正常な心拍は一定で安定したリズムを保ちますが、伝導系の異常は不整脈(心律不整)を引き起こし、頻脈、徐脈、または不規則な拍動となります。
心拍数・リズムを調整する主な機構
1. 自律神経系:交感神経はストレスや運動時に心拍数を上昇させ、副交感神経は安静時に心拍数を低下させます。
2. ホルモン:アドレナリン(エピネフリン)は心拍数と収縮力を高め、甲状腺ホルモンは代謝状態に応じて心拍数を増減させます。
3. 電解質:カリウム、カルシウム、マグネシウムは心臓の電気伝導に必須で、濃度異常はリズム障害を招きます。
4. 薬剤:降圧薬や抗不整脈薬は心拍数を抑制することがあり、逆に刺激性の薬は心拍数を上げます。
5. 心臓疾患:心筋症、心不全、先天性心疾患などの基礎疾患も心拍数とリズムに影響します。
まとめ
心拍数とリズムは洞房結節が中心に制御し、自律神経、ホルモン、電解質、薬剤、心臓疾患といった複数の要因がバランスを保つことで、全身への血液循環が円滑に行われます。
