SVT(上室性頻拍)とは?原因・症状・種類と治療法の総合ガイド
定義
上室性頻拍(SVT)とは、心臓の上部(心房)で発生する異常に速い心拍(頻拍)を指す状態です。心拍数が通常より大幅に上昇し、動悸や胸部不快感などの症状が現れます。
種類
1. 心房細動(AFib)
最も一般的な上室性頻拍で、心房の電気信号が乱れ、不規則かつ速い心拍が生じます。
2. 心房粗動(Atrial flutter)
心房で規則的に250〜350回/分の速いリズムが発生する状態です。
3. 上室性頻拍(SVT)
房室結節または心房から発生し、150〜250回/分の速く規則的な心拍が特徴です。
4. 発作性上室性頻拍(PSVT)
突然発症し、短時間で自然に止まるか治療で終息するタイプです。
5. ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群(WPW)
心房と心室の間に余分な電気経路が存在し、これがSVTを引き起こす原因となります。
原因
- 構造的心疾患:WPW症候群などの異常経路が電気伝導を乱す。
- 電解質異常:カリウム、マグネシウム、カルシウムのバランスが崩れると不整脈が起こりやすくなる。
- 甲状腺機能亢進症:代謝が上がり心拍数が増加。
- カフェイン、ニコチン、アルコールの過剰摂取や薬物乱用。
- 睡眠時無呼吸症候群、肥満、糖尿病などの慢性疾患。
- 先天性異常:遺伝的要因や先天性心疾患がSVTのリスクを高める。
主な症状
- 動悸:速く、不規則または強い心拍感覚。
- 胸部不快感:圧迫感や締め付け感。
- めまい・立ちくらみ。
- 息切れ。
- 不安感やパニック。
- 重症例では失神(失神)。
治療法
- 迷走神経刺激法:息を止めて力む、冷水で顔を洗うなどで一時的に心拍数を下げる。
- 薬物療法:抗不整脈薬でリズムをコントロール。
- カテーテルアブレーション:異常電気信号の発生部位をラジオ波で除去する低侵襲手術。
- ペースメーカー植込み:必要に応じて心拍を安定させる。
- 生活習慣の改善:適正体重維持、刺激物・アルコールの制限、ストレス管理、基礎疾患の最適化。
症状や原因に応じて適切な治療を選択するため、専門医の診断が重要です。早期の評価と管理で合併症リスクを低減できます。
