胃酸療法の概要と治療法

原因

食道は口から胃へと続く管で、食道弁が胃と食道を分け、食べ物が通過する際にだけ開きます。食道壁の筋肉が波状に収縮し、重力や嚥下と共に食物を胃へ運びます。

食道弁が正常に機能しないと、胃酸が食道へ逆流し、時間とともに症状が悪化して胃食道逆流症(GERD)になることがあります。

胆汁は肝臓で作られ胆嚢に貯蔵され、脂肪の消化を助けるため小腸へ放出されます。幽門弁が正常に働かないと胆汁が胃に逆流し胃炎を起こし、さらに胃から食道へ逆流すると胸や喉に焼けるような痛みが生じます。

酸逆流(胃食道逆流症)の治療

マヨ診療所は生活習慣の改善を推奨しています。小分けにした食事を頻繁に摂ることで食道弁への圧力を減らし、胃酸の逆流リスクを低減します。また、ベッドの頭部を6インチ(約15 cm)上げて重力で胃酸が上がりにくくすることが有効です。枕だけで上げる方法は体全体を傾けない限り効果が薄いです。就寝前の食事は避け、横になると重力が働かず胃酸が食道へ流れやすくなります。

カフェイン、柑橘類、トマト、チョコレート、炭酸飲料、アルコール、アスピリンやイブプロフェンは胃酸分泌を増加させるため、摂取を控えることが重要です。

症状緩和のため、制酸剤(例:"Tums")やH2受容体拮抗薬(例:"Tagamet HB"、"Pepcid AC")、プロトンポンプ阻害薬(例:"Prilosec OTC")を使用すると胃酸の産生が抑えられ、食道の損傷回復が促進されます。

GERD(胃食道逆流症)の治療

GERDの治療は酸逆流と基本的に同様ですが、症状が重い場合は医師がより強力な処方薬を選択します。症状が持続または悪化する場合は上部内視鏡検査が行われ、食道の状態を直接確認します。検査結果に基づき最適な薬剤が選ばれ、薬物療法が効果的でない場合は食道弁を強化する手術が検討されます。

胆汁逆流の治療

胆汁逆流に対する生活習慣の改善は、酸逆流と同様に食事量の調整や体重管理、ストレス軽減(瞑想や深呼吸)を含みます。禁煙も重要です。

医師は胃の排出を早める薬や、胃酸分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬(例:"Nexium"、"Prevacid")を処方することがあります。

外科的手段としては、胆汁の流れを小腸の下部へ迂回させる手術があり、胆汁が胃に逆流するのを防ぎます。

胸やけ・GERD - 関連記事