慢性B型肝炎の症状と合併症
出生時にB型肝炎ウイルスに感染した場合や、成人後に初感染した場合でも、慢性B型肝炎になることがあります。慢性B型肝炎は必ずしも症状が出るわけではなく、感染に気付かないこともありますが、慢性化した患者の約25%は重篤な健康影響を受けます。米国疾病管理予防センター(CDC)やアメリカ肝臓財団によると、主な合併症は肝臓の損傷や肝臓がんです。
症状の出現までの時間枠
急性期の症状は感染後6か月以内に消えることが多いですが、慢性化した場合は症状が現れるまでに20〜30年かかることがあります。症状が出た場合は、一生にわたって続くこともあります。
関節痛
関節に間欠的または持続的な痛みを感じることがあり、関節炎に似た症状が現れます。ただし、肝臓への負担が懸念されるため、鎮痛剤の使用は制限されることがあります。
倦怠感
極度の疲労感や持続的な倦怠感が続き、日常生活や仕事に支障をきたすことがあります。
肝硬変
肝臓の組織が徐々に線維化し、肝硬変と呼ばれる状態になります。進行すると肝機能が低下し、最終的に肝不全に至る可能性があります。
肝臓がん
慢性B型肝炎ウイルスによる長期的な炎症が肝細胞の遺伝子に損傷を与え、肝細胞がんのリスクを高めます。
肝不全
数十年にわたる慢性炎症と組織の線維化が進行し、肝細胞が大量に失われると肝不全に至ります。肝不全は生命を脅かす状態で、肝移植が必要になることがあります。
