単純ヘルペスと帯状疱疹の違い
ヘルペスウイルス科に属するウイルスとして、単純ヘルペスウイルスⅠ(HSV‑1)・単純ヘルペスウイルスⅡ(HSV‑2)と、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)があります。HSV‑1は口唇ヘルペス(口唇周辺の水疱)や熱性疱疹を、HSV‑2は性器や肛門周辺の水疱を引き起こし、VZVは水痘(水ぼうそう)と帯状疱疹(ヘルペス・ゾスター)を引き起こします。
症状
- HSV‑1:口の周りに灼熱感・チクチク感が出た後、小さく痛みを伴う液体で満たされた水疱が出現します。
- HSV‑2:性器・肛門付近に同様の感覚と水疱が現れます。
- 帯状疱疹(VZV):背中・顔・腹部など体の片側に帯状に水疱が並び、強い疼痛を伴います。
有病率
- HSV‑1は年齢や性別に関係なく感染しやすく、ほとんどの成人が一度は罹患します。
- HSV‑2は性的接触が主な感染経路で、性行為を行う人に多く見られます。
- 帯状疱疹は水痘にかかったことがある人なら誰でも発症リスクがありますが、特に50歳以上で高くなります。
感染経路
- HSV‑1・HSV‑2は水疱の液体に直接接触することで感染します。HSV‑2は主に性行為により広がります。
- 帯状疱疹自体は感染力がありませんが、水疱の液体に触れると水痘に罹っていない人に水痘を引き起こすことがあります。
潜伏状態
- 初感染後、ウイルスは神経節に潜伏します。HSV‑1・HSV‑2はストレスや外傷、病気などで再活性化し再発します。
- 帯状疱疹の再発原因は完全には解明されていませんが、免疫低下が関与すると考えられています。
治療法
- 抗ウイルス薬(アシクロビル、バラシクロビルなど)を服用または局所投与し、症状の軽減とウイルス増殖抑制を行います。重症例や再発が頻繁な場合は、継続的な服用が検討されます。
- 疼痛が強い場合は、鎮痛薬や神経障害性疼痛に有効な薬剤が併用されます。
