平均動脈血圧(MAP)の測定方法
はじめに
診察時に必ず測定されるバイタルサインのひとつが血圧です。血圧は心臓が全身に血液を送り出すためにどれだけの力を使っているか、そして動脈や静脈が血流にどれだけの抵抗を与えているかを示す指標です。心臓の負荷が大きすぎる、あるいは血管がコレステロール沈着で狭くなると血圧が上昇します。平均動脈血圧(MAP)は、個人の血圧の平均値を表す指標で、高血圧(HTN)の診断や治療の標準として用いられます。
必要なもの
- 血圧計(カフ)
- 聴診器
- 記録用紙
- ペンまたは鉛筆
- 電卓
血圧測定の手順
- カフの装着
患者の上腕にカフを装着し、肘のすぐ上で軽く膨らませて固定します。測定中は患者に動かないよう指示します。 - 聴診器の位置
肘の屈曲部(肘のしわ)に聴診器を当て、上腕動脈または橈骨動脈の拍動音を聞き取ります。 - カフの加圧
動脈の拍動が聞こえなくなるまでカフを加圧します。 - 減圧と測定値の記録
カフの空気をゆっくり抜き、再び拍動音が聞こえ始めたときの圧力(mmHg)を記録します。これが収縮期血圧(上の数値)です。拍動音が完全に消えるまでの圧力を記録し、拡張期血圧(下の数値)とします。
平均動脈血圧(MAP)の算出方法
- 測定前後で患者が安静にしていることを確認します。運動やストレスで脈拍が上がっているとMAPの計算が正確でなくなります。
- 収縮期血圧から拡張期血圧を引きます(A = SBP – DBP)。
- A に 0.33 を掛けます(B = A × 0.33)。
- 拡張期血圧に B を加算します。
MAP = DBP + (SBP – DBP) × 0.33
