高血圧治療薬のリスクと副作用

米国心臓協会によると、米国人口の約3分の1が高血圧を抱えており、脳卒中・心不全・腎不全・心筋梗塞など深刻な合併症のリスクがあります。血圧を下げる治療は不可欠ですが、市販されている高血圧薬には軽度の不快感から命に関わる危険まで、さまざまな副作用が報告されています。本稿では主要な薬剤クラスごとに代表的な副作用と注意点をまとめました。

利尿剤(ウォーターピル)

余分な水分と塩分を尿と共に排出し血圧を下げますが、カリウムが失われやすく、倦怠感・めまい・失神・筋肉痙攣・不整脈を引き起こすことがあります。カリウム保持型利尿剤はカリウム減少が少ないものの、乳房肥大や月経不順といったホルモン系の副作用が報告されています。

ベータ遮断薬

高血圧だけでなく不整脈・狭心症・片頭痛・甲状腺機能亢進症にも使用されます。主な副作用は倦怠感・めまい・呼吸困難・抑うつです。低血糖症状が見えにくくなるため、血糖管理が必要な患者は注意が必要です。また、喘息患者では発作を誘発することがあり、血中コレステロールや中性脂肪にも影響します。

ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)

血管平滑筋を収縮させるアンジオテンシンIIの生成を抑制します。副作用としてめまい・カリウム異常・咳・低血圧・唇や喉の腫れ(血管浮腫)があり、特に血管浮腫は緊急対応が必要です。

アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)とカルシウム拮抗薬

ARBはACE阻害薬が耐えられない患者に用いられ、頭痛・めまい・眠気・低血圧が報告されています。カルシウム拮抗薬は血管を拡張し心臓への酸素供給を改善しますが、腎不全予防効果は限定的です。主な副作用は吐き気・頭痛・眠気・低血圧です。

血管拡張薬(バソジラター)

血管壁を弛緩させ血流抵抗を減少させます。副作用には頭痛・頻脈・四肢のしびれ・関節痛・足首のむくみ・異常出血やあざが含まれます。

交感神経抑制薬

血管収縮を司る交感神経を遮断し血圧を下げますが、めまい・倦怠感・失神・不整脈・頭痛・不安・不眠といった症状が現れることがあります。

いずれの薬剤も、症状が現れたら速やかに医師に相談し、必要に応じて投薬調整や代替薬への切り替えを検討してください。

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